このごろの 写真家 中島宏章がわかります。
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自然写真家とは一体何ぞや? 自然写真の存在意義

「自然写真の平成30年とフォトグラファー 進化するネイチャーフォト」
https://www.shogakukan.co.jp/books/09682267

デジタル時代に入った自然写真と自然写真家をまとめた本です。


この本は、SSP(自然科学写真協会)会長の海野和男さんが小学館の社長に直談判したことで、企画が決まりました。
現役の自然写真家が11人で、自分のジャンルを受け持ち、執筆しました。
僕は「動物」カテゴリを執筆しました。

 

 

海野さんがこの本についてブログで語っています。
「どうしてこのような本を企画したかと言えば、以前、ある写真研究者にインタビューを受けた時に、現在の自然写真家について、あまり知られていないことに危機感を持ったからだ。」
https://www.goo.ne.jp/green/life/unno/diary/201904/1554943897.html

 

この、ある写真研究者というのは、『自然写真家』について研究をしている北海道大学の学生さんのことで、
彼は自然写真家に直接会ってインタビューを行っていました。

僕は彼の研究に大変興味を持ち、何人もの自然写真家を紹介しました。
ちゃんと自然写真家のことを研究してほしいと思ったから、僕が尊敬する、ちゃんとした写真家さんを紹介しました。
海野さんもそのうちの1人で、ぜひ彼には海野さんの話を聞いてもらいたいと、そう思っていました。

 

そんな彼の研究が晴れて論文になったそうです!!(パチパチパチ)

イギリスの「Environmental Communication」という学術誌に掲載される予定です

(印刷中:http://dx.doi.org/10.1080/17524032.2019.1572638


題名が、
「Understanding Nature through Photography: An Empirical Analysis of the Intents of Nature Photographers and the Preparatory Process」
つまり、
「写真を通して自然を理解する:自然写真家の意図とその準備過程に関する実証分析」
自然写真家は、写真を撮る前の段階において、何を思い、何を調べ、何を意図して作品にしようとするのか?
それを研究したということになるのでしょうか。

 

論文の中では、
自然写真のraison d'être(存在意義)に触れていて、

つまりそれは、自然写真家を自然写真家たらしめるのは一体何ぞや?ということであり、
自然写真家の撮影前の準備段階を経ての撮影行為(被写体を徹底的に探求し、自然の仕組みを理解しようと、もがいた先にある撮影行為)こそが自然写真のraison d'êtreだとしている点に、僕も激しく同意をせざるをえません。


有名どころに行ってパッと撮りしたような質的保証のない写真と、写真家の研究成果や意図や想いが裏に込められている写真とは、なかなか見分けるのは難しいこと。
写真を扱うメディアなどは、素材としての自然写真にしか気が向いていないのかもしれないが、自然写真のraison d'êtreをお忘れなく、少しは写真の背景にあることにも注目をしていきましょう。
という指摘がされています。

 

興味深いのは、考察が3ブロックに分かれていて、
ー然写真家は撮る前に自然科学的知見を取り入れている。しかし、科学を鵜呑みにしているわけではない。写真家として写真で表現をすることに、写真家のアイデンティティがある。
⊆然写真家は葛藤を抱えている。自分はいわゆるカメラマンとは違うんだ。自主的に作品を撮っている。意図があって、自分のメッセージがあって撮っている。ゆがめられないで伝わって欲しいと願っている。
C韻覆訌悩爐箸靴謄瓮妊アは写真家の作品を使ってしまう。時には写真家の意図やメッセージがゆがめられたり、ふせられたりしてしまう。写真のウラにあるメッセージやバックボーンを気にしましょう。
といった感じ。

 

「科学論文をただ単にビジュアル化するのが自然写真家の仕事とは思っていない」


写真展をしてもいつも技術的なことばかり聞かれる(レンズは?カメラは?フラッシュは使いますか?など)が、

本当は「なぜあなたはこの写真を撮ろうと思ったのですか?」という内面について聞いて欲しい


このようなところから考察が導き出されている点に注目をしたいと思います。

 

 

地球環境の保全を考える際に、技術的な面(例えば、どうやって二酸化炭素を減らす?どうやったら有害物質の除去ができる?など)だけではなく、人間の内面、意識、社会の声、もとっても大切になると思います。

そのときに、自然写真家や自然写真を取り扱うメディアなどの役割はもちろん、重要になってくるわけですよね。

まさに、「Environmental Communication」(環境コミュニケーション)ですね。

 

 

アートディレクター岡田善敬さんとのコラボコウモリ作品

 僕が写真家としてコウモリの様々な活動を表立って開始したのは、2010年ごろ。ちょうど、田淵行男賞を受賞して、これから写真家としてデビューするぞー!って時からです。そしてその頃に、岡田善敬(オカダヨシノリ)さんに出会って、僕のデビュー写真展のDMをはじめとするアートディレクションをお願いしてから、ずーっっとオカダさんにはお世話になっているんですね。

 

 オカダさんと一緒につくったコウモリの作品を並べてみました

 ↓

  photo by Takatsuさん

 

 写真展DM、ポスター、ハガキ、Tシャツ、グッズ、本、冊子、そしてコウモリ探知機まで、、、、

 本当に、オカダさんのおかげで僕のコウモリ活動が成り立っているなあと改めて!!思います。

 感謝しかありません。

 

 オカダさんというデザイナー、というか、アートディレクターというか、、、もう、この「人」ですね、

 このオカダさんという人物は、何が素晴らしいって人間が素晴らしいです。

 写真家もデザイナーも、きっとあらゆること何でも、最終的には「人間」のそのものの魅力ですよね。

 オカダさんと何かをすることの楽しさ、エキサイテングさ、尊さは、もう、、、たまりません。。笑

 

 もっと分かりやすく書いたほうがいいですね。

 

 ●何が素晴らしいって、オカダさんのデザインするもの、それは、ひと目で「オカダのデザイン」だと分かってしまうオリジナル性でしょうか。

 ●何が素晴らしいって、オカダさんのデザインって、かわいらしくてシンプルなのに、実はとっても奥深いものをデザインの中に秘めている。でも、それは決して押し付けがましくない。どこまでも上品に主張しています。

 ●何が素晴らしいって、デザインを依頼してきた本人すら気づいていない深層心理に眠っているような想いを表出させてくれ、それを目に見えるカタチにしてくれることでしょうか。

 

 そんなオカダさんの講演会があります。

  JAGDA新人賞、さらには東京ADC賞などデザインコンペで何度も受賞している(そんな凄いデザイナーはなかなかいません)、オカダさんの圧倒的なクオリティのデザイン作品群を実例にあげながら 想いをカタチにする仕事について語るそうです。

もちろん、コウモリの作品たちも登場予定です。ほかにも、アッと驚くようなデザインがたくさん見れると思いますよ!!

 ぜひ、みなさん行ってみてください!

 

  ★2019年4月11日(木)18:30 〜 20:00

   札幌市市民交流プラザ 1F SCARTSコート(札幌市中央区北1条西1丁目)
   参加費無料 定員70名 事前申込不要 

   https://www.sapporo-community-plaza.jp/event.php?num=410

 

 

 

 

 

アサヒカメラの取材を受けました

先日までアサヒカメラ(朝日新聞社出版)という大変に由緒ある写真雑誌の取材を受けていました。(※アサヒカメラ12月号ネイチャー写真特集に今回の取材のルポと僕のコウモリ作品が掲載予定)

僕の普段のルーチンワークに密着したいということでした。
僕の普段、、、つまり、札幌トモエ幼稚園に行って、子どもたちと自然の中で遊んだり、砂場で泥団子を作ったり……という、僕の普段を編集者さんに密着してもらったわけです。
そんな毎日こどもだちと遊んでいるだけで、僕はじゃあ、いつ撮影や仕事をしているんだ???って、もしかしたら、そこがコウモリよりも謎なんじゃないかって。。。。本当に自分でもそう思います。
でもね、このトモエでの毎日のルーチンワークが僕の人間としての成長と創造活動のベースとなっていることは、間違いがないんですね。
トモエは世界でも珍しい親子が一緒に通える幼稚園でしてね。そこで、子どもも親も共に成長をしてゆく。そんな場です。
子どもと自然は、とても相性が良いんですね。それは、自然も子どもも「ありのまま」だからでしょう。
自分が自分らしくあるのが、自然であり、子どもであり。
本来の自分というものが申し分なく表出しているのが、自然であり、子どもであり。
きっと、
素の自分が素直に表現できている状態が、最も自分の魅力が発揮されている状態ってことなんだと思います。

だから、僕は動物や子どもに心底惹かれます。
それと、はたまた、なぜかしら僕は昔から子どもや動物に好かれますが、それはなぜなんだろう?(笑)

 

トモエに通い、自然や子どもから学ぶことは数限りないけれど、
「本来の自分に忠実であること」
ということは、非常に大切なことなんだなと、ことあるごとに思います。

自分の想い、自分の本音に忠実に従うことから出発した表現こそ、本当の意味での創造であり、芸術である、ということを芸術家の横尾忠則さんが本に書いていました(「猫背の目線」2010年,日本経済新聞社)。

ところが、自分の本音ってものが、大人はなかなか出てこない!!!!
だから、僕は、自分の本音とは?自分の想いに忠実になることとは何ぞや?を毎日トモエで学んでいると言えます。
そして、このことは、僕の創作活動にとって、何よりも大切なことなんですよね。

こういったような話を、延々と編集者さんとお話しました。
もー、ぜんぜん話足りなかったくらい(^o^)

そんでもって、取材中、僕がカメラを持ち出したは、1回だけかな(笑)
写真家と言えるんですかね、これで。。。。
でも、そうなんですよ。シャッターを押すなんてことは、作品作りにおいて、ほんの1%にも満たない行為だと思います。残りの99%以上は、調べたり、悩んだり、失敗したり、笑ったり、泣いたり。。。。そういうことをしているんですよね。

さあ、アサヒカメラの12月号で、どういう風に書かれてしまっているか(笑)楽しみです♪

 

 

森のなかで、編集者さんと子どもたちと一緒にカエルやサンショウウオをわいわい探しました♪

なかじオリジナルデザインのバットディテクターを限定販売します♪

 僕のアイデアをもとにデザインされたバットディテクター「BAT COMMUNICATION」。

 長らくのお待たせをしまして、ついに!!!販売できる塩梅になりまして。

  ※通常価格¥22,000(税抜価格)のところ税抜き価格¥18,000円で早期予約承ります。

 こちらから 予約・購入できます ↓

 http://www.mb-labo.com/Batdetector/BD-5ffz_soukiyoyaku.htm

     

 このバットディテクターのデザインは、いつものごとくトップデザイナー岡田善敬さん。

 そして製造・販売は、バットディテクターを制作しはじめて17年になるのmab-laboさんです!

 バットディテクター自体のデザインはもちろん、オリジナルパッケージ(高級香水でも入っているかのようなオシャレさ)と

凝ったデザインの取扱説明書とオリジナルステッカー(これらはデザインコンペで銀賞受賞)も岡田善敬さんが作ってくれました。

 今なら購入特典でこれらアイテムも付いてきますお♪

 今までバットディテクターを買おうか迷っていた方は、ぜひ、この機会に♪

 

 BAT COMMUNICATION ディテクターのデザインの一番の特徴は、スピーカー穴がコウモリさんになっているところでしょう。きっと世界にもこんなユニークなスピーカーは無いだろうと勝手に自負しています(笑)

 

 

 もちろん、ディテクター自体も申し分ない性能です!!特に、他社製よりも50キロヘルツ前後の感度が良いように感じます。アブラコウモリやモモジロコウモリやキクガシラコウモリやユビナガコウモリには威力を発揮してくれると思います。

 

 では、BAT COMMUNICATION ディテクターはどんな風にコウモリの声を奏でて♪くれるのでしょうか?

 こちら↓に実際の動画をアップしました♪参考にしてみてください♪

 バズ音(コウモリが虫を捕獲する瞬間に出すズズズッ!という音)もバッチリ聞こえますね♪

 

 

 

子どもたちのおかげで、たくさんの学びを得た1年でした

2017年、

1月から12月まで、僕は覚悟を決めて、

仕事を極限までセーブし、札幌トモエ幼稚園に子どもと一緒に通うことを心がけてきました。

 

この1年で経験したこと、学んだことは、僕が仕事をセーブしたことによる収入減を補って余りあることは明白です。

いや、こんな経験はどんなにお金をかけたところで、できることではありません。

 

「自然たくさんの環境に札幌トモエ幼稚園はあります」

 

トモエ幼稚園は、たいていの親も一緒に登園してきます。

家族で一緒に過ごす幼稚園なんです。

もう、幼稚園という枠ではなく、生活の一部という風に捉えた方が良いと思います。

 

トモエ幼稚園に通っていると、僕の場合、なぜか人と話すのが楽しくて楽しくて仕方なくなりました。

1年間。いろんな人といろんな話をしました。

パパはどうしても少ないので、ママたちと話すことが多くなりますが、

子育てのことや、自立について?自由について?教育について?実にいろんなことを話しますが、

たまに、共感?シンパシー?なぜか鳥肌がブァーっと立つ瞬間があります。

趣味も嗜好も、年齢も、出身地も、生い立ちも、何もかも違うはずなのに、トモエでは

くったくなく、素直に自分の言葉で話せる。それが実に気持ちがいい。

人と話していて、こんな感覚を味わえるなんて、なかなかないでしょう。

 

自分がいかに、しがらみに縛られていたのか、毎日思い知らされます。

人が素直に話してくれることに耳を傾けることで、自分がいかに偏った見方をしていたのか、気づくことができます。

 

トモエに通っていると、必ず毎日”何か”あるんですよ。すごいことです。

”何か”

楽しいことや、いいことだけじゃない。わるいことも、いやなことも、トラブルや危ないことだってある。

 

「何だってある」

「全部ある」

 

これぞ、「自然」っていうことで、

これが、「自由」ってことなんですね。

 

2017年、ありがとうございました。

 

新刊のお知らせ「ボクが逆さに生きる理由」

 このたび、文ばかりのコウモリの本を書く機会に恵まれました。

 ここに完成しましたので、皆さんにお知らせします!!

  

 「ボクが逆さに生きる理由 誤解だらけのこうもり」  中島宏章 (著), 福井大 (監修), 高田礼人 (監修)

  A5判  248ページ ナツメ社(2017/10/19) 定価:1500円+税

 

 

 自然写真家の立ち位置って、いろいろあると思うのですが、動物図鑑とアニマなどの雑誌で育った僕の考えは、やはり、研究者や学者と、一般の人たちの、その間にいる感じなんですよね。

 それを写真という分かりやすいメディアでもって、一般社会にアピールするというかですね。

 今回は写真ではなく、思い切り文章ですけどね。僕の気持ちとしては写真を発表するのと全く変わらない立ち位置とスタンスでいます。難しそうな話を、噛み砕いて分かりやすく発信するということです。

 

 今回も最新の論文などをふんだんに参考にして、でも、専門的になりすぎず、かといってサイエンスから離れすぎず、気をつけました。

 

 飛翔の項では、航空力学を用いてコウモリの飛翔を解説しています。一般的な生物の本で、航空力学にここまで踏み込んで、丁寧に説明したのは、初めてなんじゃないでしょうか?おそらく、大抵はスルーするような、ややこしい物理の話に今回はあえて挑みました。取材と勉強と執筆と同時並行で進めましたが、とっても、おもしろかったですよ!!

 


 

 

それでは、新刊本の情報です。
 

***************

「ボクが逆さに生きる理由 誤解だらけのこうもり」 中島宏章 (著), 福井大 (監修), 高田礼人 (監修)

 A5判  248ページ ナツメ社(2017/10/19) 定価:1500円+税

 

実は僕たちの身の回りにたくさん生息しているコウモリという生物。
逆さまなのはなぜ?どうやって飛んでいる?超音波を使ってなにをしている?
なぜコウモリは長寿なの?さらには謎多きコウモリの進化やコウモリとウイルスの関係まで、
最新の研究結果をふまえて、楽しい文章で、ていねいに解説していきます。

 

目 次  紹 介

●第1 章 コウモリのこと、どれくらい知っていますか?
    <コウモリの衣食住、世界のコウモリ、吸血コウモリ など

 

●第2 章 進化の謎を探る
    <どのように進化した?なぜ飛ぶようになった?逆さまの理由 など

 

●第3 章 飛行メカニズムの謎に迫る
    <航空力学からコウモリの空の飛び方をひも解く、鳥とコウモリどっちが速い? など

 

●第4 章 超能力ではない、超音波だよ
    <エコーロケーションの解説、コウモリは音で世界を見る など

 

●第5 章 知りたい! 長寿の秘密
    <コウモリの休眠能力のすごさ、長生きの秘訣、コウモリの天敵、コウモリとウイルス

 


*****「はじめに」より抜粋*****

 

旅に出よう。
どこか遠くへ行くことだけが旅じゃない。

 

普段から見飽きている近所の風景も、時間帯を変えて眺めてみるだけで新たな発見があるものだ。
例えばそう、今まで気づかなかったけど、夕空にコウモリが飛んでいたりする。

 

このコウモリという動物は本当に不思議だ。
これほどまでに誤解されている動物はほかにいないのではないだろうか?
真実のコウモリは、めちゃくちゃ魅力的で、とんでもなく興味深い。

 

そんなコウモリの魅力と能力をひも解いてゆくだけで、世の中にある学問のほとんどを渡り歩かなければならないんじゃないか......

 

本書はいうなれば、皆さんと一緒にコウモリという名の乗り物に乗って、幅広いジャンルへ旅をする本だ。
堅苦しいお勉強ではなく、なるべく誰でも参加のできるツアーにしたい。
専門用語はできるだけ避けて、とっつきやすいよう心がけた。

 

本書を読み終えたとき、読者のコウモリに対するこれまでのネガティブなイメージがまるっきり「逆さま」になっていれば、望外の喜びである。

 

さあ、旅出よう。

 

********************

 

アマゾン (アマゾンは在庫が不安定かもしれません)

https://www.amazon.co.jp/dp/4816363459/

 

 

 

6/4(日)北海道医療大学でコウモリ講演をします

6月4日(日)北海道医療大学で講演がありますよー。

 


【コウモリの驚くべき能力】
〜なぜ長寿?なぜ飛べる?なぜ逆さま?〜

 

2017年6月4日(日)
開講会場 : 本学(当別キャンパス:北海道石狩郡当別町金沢1757)
講演/9:30〜11:00 

 

目を見張る能力をたくさん持っているコウモリ類。
なぜ哺乳類の中でも特別に長寿なのか?
なぜ真っ暗闇でも飛べるのか?
そもそも逆さまなのはどうしてなのか?

新しいコウモリの本(まだ出ていませんが……)の挿入図表のために

書いたイラストを使いながら、
コウモリの「すごいところ」をご紹介いたします。

 

申し込み:0133-23-1129(北海道医療大学生涯学習)

 

http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~koho/NICE/syogai/17/syu2-2.html

コウモリと札幌トモエ幼稚園と自分のこと

 先日、札幌のエルプラザホールで行われた「北海道の楽しい100人 vol.2」でお話をしてきました。

 

 エルプラザのホールといえば、いつもは落語会などで見る側の立場でしたが、今回は登壇する立場で、なんか不思議な感じでした。また落語行きたいなあ。。。!!

 

 トークは15分(質疑応答いれて、24分くらい)です↓

 

 

 北海道の楽しい100人vol2は、登壇する人にそれぞれ15分間ずっと自己紹介をしてもらう、というようなイメージのコンセプトです。ま、必然的に多くはその人がやっている仕事とか、活動をメインに語っていくことになることになります。

 僕の場合もやはり、コウモリ写真家として登壇するわけなので、そうなります。

 今回の構成としては、前半はコウモリの紹介、後半は自分自身の紹介、つまり生い立ちですかね。

 やってみると15分間で何かを語るのって、結構難しいんですよね。ディテールまで説明するには時間は短いし、とはいえ、単なる紹介だけにしてはそれなにり時間がある、という感じでしてね。15分、って絶妙でした。

 今回のトーク、自分の中での裏テーマは「逆さま」

 なので、生い立ちって普通は子供の頃から順番にいきますが、今回は、今日の自分から遡って生い立ちを紹介していきました。さらに、それぞれのネタの要所要所で「逆」というキーワードを口に出すようにしたんですよ。まさに、コウモリにあやかったトークになりました♪こういった新鮮なことをすると僕自身も楽しいので、とってもいいですね。

 

 トーク内容を簡単に説明しますとね↓(一部、分かりやすいように加筆)

 

◯札幌にはコウモリがたくさん、いる。日本全国の主要都市と比較した場合、一番のコウモリ王国は札幌!

◯誰も気づいていないが、こんなところにコウモリがいる!

◯コウモリ探知機ってのがある!

 

◯今日は野鳥調査の仕事をしてから、ここに来た。

◯3日前、札幌トモエ幼稚園にいた。

 

 ※自然度の高い山林に囲まれた素晴らしい環境にある札幌トモエ幼稚園。自然の中で楽しいこといっぱい出来ます! 

 ・幼稚園とは名ばかりの「人生道場」のような一面がある。

 ・親も一緒に幼稚園に通う。

 ・ママたちのコミュニティーは非常に密だが、お父さんたちのそういうのはないので、声をかけてお父さんを集めて、パパたちで語り合うようにしてる。これが非常に面白い。

 

 ※パパたちで真面目にトーク。子育てのことや自分のこと、たまには日常の昼間にノンアルコールで語るべきです。(撮影:宮武大和氏)

 

 ※広いフリースペースを自由に使える園舎。赤ちゃんから大人まで幅広い年齢層が共同生活している感じ!

 

 ・札幌トモエ幼稚園はとにかく、勉強になる。

 ・時間軸が違う。普通の幼稚園は、その子が小学校に上がるまでを見ている。トモエ幼稚園はその子の一生を見ている。時間軸が変わると価値観なんてものは簡単に真逆になる。

 ・トモエ幼稚園はフリースペースで教室がない。

 ・赤ちゃんから、小学生、大人まで幅広い年齢層がゴシャっといる。

 

◯5日前、北海道博物館で写真展の展示作業。

◯7日前、再び札幌トモエ幼稚園。親子みんなで幼稚園の裏山へシラカバの樹液を飲みに行った。

 そのとき、雪の中で眠るコウモリを一緒に探そう!ということで、歩く前にみんなにコウモリレクチャーをして、探索開始!

 

 ※山へ入る前に、コウモリ探しの説明をしているところ。真ん中が僕。(撮影:宮武大和氏)一応、顔は隠しました♪

 

◯7年前。コウモリの写真展や観察会のような活動をするようになったきっかけは、7年前。

 田淵行男賞という写真賞をいただいた。

 ・コウモリの本もいくつか出させてもらっている。

 ・僕のほどのマイノリティーもいない。コウモリ写真家は日本に3人しかいない。4000万人に1人。

◯10年前、会社をやめる。

 ・写真家になるには、才能がないとダメだ。凡人の俺には無理だ、と自分で思い込んでいたが、ある人の言葉がそうじゃないかも、と思わせてくれた。逆に、凡人の方が良い、という。凡人が行うことならば、それに賛同する凡人は必ずいる。もし、天才だったならば賛同する人はそうはいない。だから凡人は「これは良い」と思うことを突き詰めれば良い。そのうち誰かが必ず共感してくれるはずだ。なぜなら凡人だからだ。

◯11年前、こどもが生まれる。自宅出産だった。

 ・子どもが生まれる瞬間に立ち会い、衝撃を受けた。自分の人生を考えなおすきっかけとなった(結果1年後に会社をやめる)

◯17年前、コウモリに出会う。 

 17年前は国内でのコウモリの情報は少なく、調査の仕方なども模索段階にあった。結果、海外から本を買って勉強するはめになった。仕方なしに英語を読んだ、同時に物理学的な勉強もコウモリには必要だった。コウモリに詳しい人がいたら会いに行ってコミュニケーションをとった。

 ここで、気づいた。世の中にある教育の考え方となんじゃないかなと思った。

 僕はコウモリを追求しているだけなのに、全ての勉強が必要になった。英語、物理、そして人とのコミュケーションなどなど・・・好きなこと、興味あることを追求するだけで、勉強というのはおのずと広がっていくはずだ。

 小中高と、とにかく幅広く勉強させられ、大学でいきなり専門性を問われる形に世の中はなっているが、なんじゃないか?と。僕の周りにもたくさんいた「自分の好きなことが、分からない」という人が。いや、むしろ、そういう人は増えているんじゃないないか。だから、小中学生の時に好きなことをあれば、それを追求したら、いいじゃないか、と僕は思う。

◯28年前、中学生の頃。動物の本や写真集をずっと読んでた。子どものころからずっと動物が好きだった。

 

コウモリと、札幌トモエ幼稚園と、自分の生い立ち、を語った、そんな内容のトークでした!

 

 なお、僕が偉そうに語っていることも、これまでに感銘を受けた方たちの言葉を拝借したり、ヒントをもらって得たことばかり。

僕が尊敬してやまない人たちの言葉や作品を通じて得たものばかり。動物行動学者の日高敏隆さん、写真家の海野和男さん、嶋田忠さん、宮崎学さん。札幌トモエ幼稚園の木村仁園長、スタッフの宮武大和さん、自然栽培農家伊達寛記さん、などなど。。本当に感謝しかないのです。

 

 

 

やっぱり札幌はコウモリ天国だった!?

 北海道にもようやく春がやってきました♪

 とても気持ち良い日和が続いていますね♪

 

 

 花が咲いて、花粉が出れば、花粉症の人の鼻水も出、花粉や蜜を食べに来る虫も出、そしてその虫を食べるコウモリも出、そしてそのコウモリを観察しようと僕のような動物好きの変な奴が出てくるというわけで、、、、

 僕はあちらこちらで「北海道はコウモリ王国だ!」「札幌はコウモリ天国だ!」などと叫びまわっておりますが、

 それって、本当にそうなのでしょうか??

 本当に札幌は、コウモリがたくさんいるんでしょうか?

 

 調べてみました!

 

 まとめたのは、日本の主要都市のコウモリの生息種数です。

 

札幌市 17種
仙台市 13種
東京23区 2種
名古屋市 4種
大阪市 2種
松山市 6種
広島市 7種
福岡市 7種

 

 なお、これは、あくまでも「ひとつの目安」であります。しかも、僕が独自で調べてしまったデータでございます。コウモリというのは、そもそも調査が非常に難しいので、専門家がいない地域はどうしてもコウモリの確認が少なくなります。まだまだ未知なるコウモリがたくさんいるんだということを念頭に、データを比べなくてはなりません。とはいえ、比べてみると、ほうほう、なかなか、それなりに、各都市の自然環境を繁栄している感じになっているではありませんか。ま、あくまでも、目安ですがね。

 

 こうしてみると、やっぱり札幌はコウモリ天国、しかも、日本でも有数のコウモリ王国と呼んでさしつかえないですね!!

 

 

 皆さん、こんなコウモリが大勢いる素敵な街に暮らしていることに誇りを持ちましょう!!え?そんなに嬉しくない?嬉しがっているのは、僕だけですか?(^o^) いや、これは誰が何と言おうと、本当に素晴らしい「札幌の財産」だと僕は思っていますよ。

 

 

※今回のデータを収集するにあたり、コウモリ会の水野さんや、コウモリ写真家&ライターの大沢さん夫妻や、各地のコウモリリサーチャーの方たちにお世話になりました。ありがとうございました♪

 

 

北海道新聞 島牧での写真展、講演、観察会の記事

 8月27日に島牧村で行ったコウモリ講演と観察会の記事が8月30日、北海道新聞(地方版)に載りました。

 

 

 

 今回はネイチャーイン 島牧ユースホステルさんに、何から何まで大変お世話になっております。おしゃれなペンション風な宿で、超こだわりの食材で、めちゃ美味しい料理が堪能できますよ。

 「あなたの街のコウモリの森 in 島牧」ということで、ユースホステルのすぐ傍にある道の駅「よってけ島牧」に隣接している「島牧知ろう館」で写真展をしています。島牧知ろう館はミニミニミニ博物館的な施設でしてね。コウモリを知るにはうってるけの場所かと思いますよ。

 写真展は9月14日までです!

 島牧は本当に良いところですね!!

 大好きな場所になりました!!