このごろの 写真家 中島宏章がわかります。
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エゾユキウサギ、ギシギシむしゃむしゃ
 
 むしゃむしゃむしゃ
 
 あーーギシギシ。意外と旨いね、ギシギシ。

  
 とでも言っているとは思いませんが。
 
 
  
 エゾユキウサギが草(ギシギシ)を食しているところです。


エゾユキウサギの寝床
 先日のエゾユキウサギ、2日後に同じ場所へ行ってみる。
 当然、そこにはいなかった。
 
 とはいえ、いた場所(寝床)を撮影してきた。
 
 
 
 寝床、とは言ってもエゾユキウサギは主には夜行性であるうえに、決まったねぐらを持っているわけではないので、ほんの一時的な「寝床」といえる。

 あの強大な後ろ足で掘ったのであろう、凹み。わずかなこの凹みがエゾユキウサギに安心感を与えるのであろうか。毛繕いの時に落ちた毛が散乱し、盲腸糞のような排泄物も見られた。寝床の大きさは40×18cmってところか。お尻の部分の凹みは深く、草が生い茂っている部分に掘られている。前方は、天敵を察知しやすく、すぐに逃避できるように開けている。
 
 
 

 実際に自分が撮影をした被写体に対して、「撮ったら、サヨナラ」ということになってしまいがちだが、それでは被写体に対して深く知ることは出来ない。小林紀晴さんの「ASIAN JAPANESE」にみられるようなアプローチが、動物写真にも必要なのだと僕は思う。
 「パッ」と来て、「ダダダッ」と撮って、はい「サヨウナラー」ではあまりにも浅いし、寂しい気がするのだ。
 
 
 
 伸びをしてお目覚め後の運動。起こしてしまったのは、何を隠そう、この僕。すまない、ウサギ。
 
 
 
ワタリガラスとオオワシ
 やっぱりワタリガラスはデカい。
 
 
 
 クルゥゥーッ!!!カッポン。

森林の少子高齢化
 子供が少ない、お年寄りばっかりだ。という我が国の悩み。

 それは、山の中の自然環境についても同じ事が言えそうだ。特に北海道の場合だが。
 
 今回見てきた場所は特にそうだった。
 
 威厳のある枝を伸ばし、至る所に樹洞を持ち、幹も十分に太い立派な老木が乱立する一方で、下草はササがぱやぱや、低木・亜高木は全く無いという状況。
 
 
 
 そのお陰で、見晴らしは良く、歩くきやすく、まるで整備された公園の中を歩いているかのような気分にさせてくれる。
 一見、素晴らしい自然が残っているように思えるのだが、やっぱり僕はどうも居心地が良すぎるというか、違和感。なんかウソっぽい感じを受けてしまう。どうも出来すぎてるよなあと。いや、とても木はいいし、過ごしやすい森ではあるのだけど。
 
 なぜって、やっぱり犯人はこの人たちなんだと分かっているから。
 
 
 エゾシカの寝床。

 
 とっても複雑な気分。
 
 
ニホントカゲの糞
 これはニホントカゲのフン。ウンチ。

 
 
 (鳥×コウモリ)÷2 みたいなフン。

 白い部分が尿酸。つまり、おしっこ。
 鳥も爬虫類も、糞と尿を一緒に出す為、同じように白い物が糞に混ざる。
 爬虫類から鳥類が派生したとの現在の考えからすると、このような共通点も至極うなずける。
 
コテンちゃん
 ぼくコテンちゃん。

 
 
 ぼくの寝床は枯れ葉だったり、木の皮だったり、木の枝だったり、木の穴だったり、トンネルだったり、地面だったり、雪の中だったり、家屋だったり。
 
 まあ、何でもアリなんですな。

 どこでも寝ちゃうよ。
 それが、ポリシー。
 
 とかなんとか言っちゃって、
 本当は何にも考えてないんでしょ。
 眠くなったらどこでも寝ちゃうだけなんじゃないの?
 眠気に弱いコウモリ。それが真相なんじゃないのかな。
 
 ぼくの知り合いでもいるよ。どこでも寝ちゃう人。
 どんな場所でも眠くなったら、そこで寝ちゃうのさ。
 
 羨ましい。実に羨ましい。



※写真の個体は2009年09月15日の枯葉様。一昨日はうちの近所でも枯葉様を見つけることが出来た。秋は深まり、はたして、いつまで確認できるかな?
コウモリのアゴの下が気になる
 昨年くらいから気付いた事なのだが、コウモリのアゴの下(下あごの先端と、人間で言うところの喉仏の中間くらいの場所)に、どうも気になるモノがあるのだ。
 成獣、幼獣、オス、メス、関係なくあるようである、そのモノは。ヒナコウモリもキタクビワコウモリもコテングコウモリも、あった。たぶん大抵のコウモリには付いているんじゃないかなあ?

 それは、これ↓

 
 なにこれ??
 そう、ナニコレである。ナニコレ。
 少しだけプックリと膨らんでいて、そこからやや太い毛がニョーっと生えている。
 

 なんですか?これ?

 
 わかる人いませんか。コウモリ研究者でも分かる人はいないかもしれないね。何かのセンサーの役目をはたしているか、フェロモン的な何かをそこから発しているのか、全く機能を持たないモノなのか。一体全体なんなんでしょう。
 

日本一のブナ
 


 これが日本一のブナ。
 まだ、そんなには知られていないかもしれない日本一の立派なブナ。
 訪れる人は無く、どっぷりと雰囲気に浸れた。
 きっと、人がたくさんいたら、一気に興ざめだろうな。
 
 日本一を説明する真新しい看板には、クッキリとクマの爪痕が。



 ツキノワグマが近くにいるかもしれない。
 そんな緊張感を味わいながら、ブナの巨木を仰ぎ見る。
 きっと、たくさん人がいたら、なんの怖さも無いんだろうな。
 怖い森は、神聖な森。神聖な森は、近寄りがたい。
 人がズンズン入らないから神秘的。
 北海道の森が神秘的だとしたら、それはヒグマのお陰だろう。

 日本一のブナは、今後も出来るだけ人に知られて欲しくないな。
 そんな贅沢を言ってしまうくらいに魅力を感じた。
 


 
本州の枯葉様
 コウモリフェスティバルでは、当然ながらというか、枯葉様の話もさせて頂いた。枯葉にくるまる小さなコウモリの神様、枯葉様である。
 以前書いたかもしれないけれど、枯葉に潜むコウモリを見付ける事は至難の業だ。ところが、現実味とパターン認識を持ってすれば、いとも簡単に見つかってしまう事が多い。
 今回もその現象を目の当たりにする事ができた。
 
 僕の講演の翌日、なんとコウモリフェスティバルの参加者の方(この方はアブラコウモリで有名な方であるが)が、見事に枯葉様を見付けてしまったのである!!しかも、フェスティバル会場のすぐ傍で。本州での枯葉様の記録は、北海道に比べると少ない(はず)のであるが、なんとも、いとも簡単に見付けてしまった。
 しかも、
 「昨日の中島さんの写真みたいな枯葉があって、なんとなーく、いるかなー?と思って覗いてみたら・・・いました。笑」という!!!
 なんたる、なんたることだ!なんという発見に至るまでの、気の抜けたそのスト−リー!!
 これぞまさしく、枯葉様発見の王道といえる。素晴らしい。素晴らしすぎる。

 そこで僕はまた言った。
 「見付けた人が一番エライ!」

 それを聞いたお子さまが
 「どーして、一番エライのー?」と聞いてきたので、
 「エライもんは、エライ」みたいな事を僕は言った気がする。我ながら情けない回答だ。こんなオトナになっちゃいけないよ、ボクちゃん。

 枯葉様を見た日本哺乳類界のパイオニアであられるE先生は、この上なく感動された様子であった。僕たちがまとめた北海道の枯葉様のレポートを差し上げると、
 「こんな貴重なものを、本当にありがとう!」と仰って、家族と一緒に記念写真を撮ってもらった。
 あれだけの大先生ともあろう人が、たった数グラムの小動物(ごとき)に歓喜する。こんな素晴らしい瞬間に出会えることは滅多にない。こんなに嬉しい事は滅多にないことだ。
 そんな”ごとき”に感動できる感性を未だに持ち続けている大先生は、やはり大先生なのであろう。僕もそんな風に、一生”ごとき”に感動していたい。

 本州にも枯葉さまがいる、という現実味を持って、僕は今日、十和田湖にて枯葉様を探した。大雨だったけれど、見事に見付けることが出来た。
 探索は短時間であったけれど、これはもう、北海道と変わらないくらい枯葉様がいるな、という感触を得た。

 
いつ見ても、何回見ても、心揺さぶられる枯葉様の寝姿。笑
 
 
オオヨシゴイ 〜繁殖の可能性あり〜
 先日、友人の佐藤さんの案内で行ってきた。
 とある、場所。とある、野鳥を見に。

 「オオヨシゴイ」という野鳥。

 インターネットの検索でも非常に情報量の少ない、激レア鳥である。
 恐らく、現在国内で確実に見られる場所は、皆無なのではないだろうか?そう言っても良いくらいに、見るのが難しい野鳥のひとつだ。
 
 この日は運良く写真が撮れた。行動も数回観察出来た。
 で、この鳥の印象は、

 「これは、キツイな・・・」

 である。何がキツイって、まともに姿を確認出来んだろ、あれじゃあ。もし、生息していたって、誰も気付かないだろう、あれじゃあ。繁殖?笑っちゃうね。姿すらまともに見られないんだから、繁殖の確認なんて夢のまた夢。しかも(今回見た個体は)警戒心が強い(繁殖中だからなのかもしれない)。
 そんな、野鳥であった、オオヨシゴイは。

 ところが、佐藤さんはオオヨシゴイを見つけてしまったのだから、これはもう神が降りたとしか言えない。佐藤さんに鳥見の神が舞い降りたんだろう。しかも、繁殖の可能性が濃厚ときたもんだから、これはもう、神の仕業だと思う。
 
 ちなみに、オオヨシゴイの繁殖が確認されれば、北海道では初かもしれない。

 とてつもなく貴重な記録なのだ。

 
左:オオヨシゴイ♂飛翔  右:オオヨシゴイ♂とまり警戒中