このごろの 写真家 中島宏章がわかります。
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写真のボケとツッコミ
 昨日になりますが、再び本作りの打合せでした。
 
 写真をセレクトし、組み、キャプションを添えてデザイナーさんへ持って行きました。

 
 自分が言うのもなんですが、田淵行男賞受賞作品「BAT TRIP」では、コウモリたちの写真とそれら写真に添えたキャプションの妙を大変評価していただきました。なので、キャプションを考え抜く作業は、僕の作品にとって「命」と言えるのかもしれません。
 良いキャプションとは、その写真をただ単に説明したものでは決してなく、言葉と写真との相乗効果で2倍にも3倍にもイメージが膨れ上がるような、または、見た人がすんなり入り込めるよう道先案内をしてくれるような、そんなものかもしれません。はたまた、次の写真へのネタふり、写真を見た人の代弁をする役目をも担っているような気がします。

 どんなに素晴らしいボケも、ツッコミ如何でどうにでもなっちゃう、みたいな。
 分かりにくいボケだけど、ツッコミが多くの人に分かりやすく伝えてくれる、そんな。
 そんな役柄に僕のキャプションがなってくれたらな、と思っています。
 
 なので、僕の中には、ボケとツッコミの2人がいて、まっちゃんはまちゃん両方の役目を1人でやっているイメージを持ちながら作業をしています。
 なので、ことあるごとにyoutubeなどで漫才を見て仕事をサボっているように思われがちですが、僕は研究の真っ最中なのです。僕は真剣にまっちゃんはまちゃんを見ています。おぎやはぎもよく見ます。ほかの人達もいっぱい見ます。
 なので、作業が一向に進まない。困ったものです。
 

 デザイナーさんとは、本の話もしますが、他にいろんな話しもします。色んなと言っても、写真とか写真家さんの話です。特に僕は動物写真家、自然写真家さんの話をするのがお気に入りで、デザイナーさんは仕事柄たくさんの写真家さんを知っていますのでその話を聞くのが楽しいんです。
 巨匠、と言われる憧れの写真家さんたちの話をしていて、巨匠たちは何がそんなに巨匠なのか?という話になりました。そして、その疑問の答えがひとつ明確になりました。それは、「情熱とパワーが衰えない」ってことです。20代、30代なら誰しも体力と情熱を持ち続けることが出来るでしょう、と、ところが普通は40、50となるにつれパワーダウンしていくもの、これは当然のことだ、と。それが巨匠と呼ばれる人達は、もう、死ぬまで創作意欲の塊だと、これはね、本当に凄いことなのよ、とデザイナーさんが言いました。なるほど、と僕は思いました。特に最近体力と熱の衰えをかすかに感じていただけに、やっぱオイラは凡人だよなーと納得。だからと言って、自分の野心は消えず、これらのことも参考にして今後も頑張ろうと決意しました。

 誰でも頑張れば1度は表に立てる(賞を受賞したりできる)、ところが、その後も続けて立ち続けるとなると、これはもう本当に大変な事なんだよ、と、とある巨匠写真家さんに言われた言葉を思い出しました。
 
 いつまでも消えぬ創作意欲、これを持つ人達は、もう次元が違うと、お金も名誉も何もいらん、そうゆう次元に行っているんだと、
 そういった感じでデザイナーさんとの話を終えました。
 
 で、僕の本の方はどうでしょう、となりまして。なかなか良くなってきたんじゃない?と少しだけお褒めの言葉を頂いた後は、きちんとアドバイスをしてくれ、結局まだまだですよ、ということに。
 本はリズムが大事だ、と、デザイナーさん。
 その最適なリズムを掴むには、写真を組んで崩して組んで崩し、読み返し、また崩して組んで読み返し、をもう何度も何度も繰り返すのがコツよ、と。頼もしいお言葉を頂戴しました。

 僕が持っていった写真の組みとキャプション、これをそのまんま使おうなんて思ってないから、という宣戦布告のお言葉も頂戴しました。
 
 さあ、これからまた、どうなることやら、楽しみになってきましたよー。


 
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