このごろの 写真家 中島宏章がわかります。
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コガラとハシブトガラのUV比較(紫外線写真)
 忙しいとか言っておきながら、今日は楽しいことをしてきました。
 野鳥の紫外線写真を撮ってきました。

 北海道にはハシブトガラという可愛い野鳥が生息しています。
 そして、北海道にはコガラという可愛い野鳥も生息しています。
 
 
 ↑これはコガラちゃん。

 実はこのコガラとハシブトガラは、野外ではほとんど見分けができません。
 本州に、ハシブトガラは生息していない(とされている)ので、見分ける必要はありませんが、北海道は幸か不幸か2種類とも生息しているので、困ってしまいます。
 別に、当の鳥たちはキチント見分けられているんだから困らないんでしょうけど。人間側からしてみれば、せっかく野外で野鳥を観察したのに、種類が分からない、ってのは切なすぎます。
 
 北海道におけるコガラとハシブトガラの生息数は誰にも分かりませんが、なぜか暗黙の了解で「北海道はハシブトガラとしておけば、問題はない」ということになっています。これまでの断片的な調査で、コガラもハシブトガラも同じくらい生息している、ということは判明しているのですが。
 
 野外で見分けられないのに、どうやって調査したのさ、と思われますよね?実は、野外では見分けられなくても、捕まえて、手にとって、じっくり観察すればコガラとハシブトガラは見分けられるのです。この点は、コウモリ調査と全く同じです。コウモリも野外ではなかなか種類の見分けが難しいですが、捕まえてじっくり観察すれば種類が見分けられます。
 
 野鳥もコウモリも、捕まえるのには許可が必要です。許可なしに捕まえることは違法になります。当然、今日も許可を持っている人と一緒に、学術調査の一環で撮影をしました。
 
 さて、下の写真を御覧ください。
 
 これが、コガラとハシブトガラの紫外線写真です。
 
 どれがコガラでどれがハシブトガラか?
 それは、ここでは言えません。
 
 人間には紫外線は見えていませんが、鳥たちには見えていて、それを視覚的サインや採餌行動などに利用しているらしいです。鳥は、人間とは見ている世界が若干違うのです。人間は見えている範囲のことでしか物事を判断しません。しかも、自分たちの見ている世界が、誰よりも優れていると、心のどこかで思い込んでいます。だから、鳥たちも人間と同じ世界を見ているに違いないと思い込んでいるはずです。ところが現実は、違います。
 人間なんて紫外線も見えないし、超音波も聞こえない。動物たちと人間に、理解の違いがあるのも当然です。感じている世界が動物と人間で異なるからです。
 
 コガラとハシブトガラの比較。紫外線で見ると、何が分かるか?

 それは、今後の僕の講演などで話していけたらなと思っています。

 さしあたり、今週土曜日の「野鳥お勉強会」で少しだけお話できるかもしれません。興味のある方、よろしければ聞きに来て下さいね。


 
人間は本来夜行性の祖先から発達したとかで視床下部に紫外線を感知する機能が無いとかで、昼間に活動する動物はそれがあるとか聞きました。それで紫外線を感知して撮影した写真を見たことがあるんですが不思議な写真です。中島君も撮れるの?
桜井 | 2011/01/15 07:24
僕のブログ内の紫外線ネタをカテゴリーでまとめてみました。

http://thesedays.hirofoto.com/?cid=53062

紫外線写真撮るの、意外となかなか大変なんですよ……
なかじ | 2011/01/15 10:12
中島さんへ。

あけましておめでとうございます。(というより寒中お見舞いですね)

以前ニコン(新宿エル)に伺った者です。

鳥の視野・聴覚がそんなワンダーな世界だったなんで…。

驚きです。
飛躍の年にしてください!
塩味 | 2011/01/16 15:25
塩味さま

ワンダーなんです。鳥は紫外線、コウモリは超音波と、人間の知らないところで楽しいことをしているなんて悔しいじゃいですかー!?だから僕はその世界を見てみたいなーと。動物の気持ちも少しは理解できるかもしれないし。そんな思いでアプローチしています。
がんばります!
なかじ | 2011/01/16 22:23
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