このごろの 写真家 中島宏章がわかります。
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驚愕の観光アライグマ
自然というのは、つまり「そのまんま」ということですから、嘘偽りなく周りの状況を反映します。
自然を見れば人間社会も分かるということです。



昨日、北海道の某所にて、立て続けにアライグマに遭遇しました。
驚いたことに、そのうちの1頭が、悲しくも「観光アライグマ化」していました。
つまり人から餌をおねだりするアライグマということですね。北海道ではキツネが観光客や通りがかりの人などに餌をもらい、通過する車の前にオッチャンコ(お座り)して餌をおねだりするという「観光ギツネ」が恒常的に出現するという悲しい事象が無くなりませんが、それのアライグマ版ということです。
しかし、キツネとアライグマが決定的に違うのは、アライグマは外来種(つまり、もともと北海道にはいない生物)ということです。国外から無理やり連れて来られ、増殖してしまった為に駆除の対象になっているという悲しい歴史を持つアライグマなのに、それが餌付けされ人間に依存してしまっているという、二重の不幸。やりきれません。とはいえ、アライグマは元来、人に近い場所で生活し、人に依存しているので、昔から現在に至るまで人との軋轢の絶えない動物ではあるのですが。

短絡的な話では無いのです。
ここは日本。ちょっと前までは外来種という概念すらなく、人だってただただ一生懸命に北海道を開拓して生きてきたからこそ、今の北海道があるのは間違いはありません。
一方で、アライグマは人の欲望によって日本に連れて来られ、人の身勝手な都合によって野に放たれ、増えたら今度は駆除され、何も考えずにアライグマに餌を与えたもんだから今度は観光アライグマ化し……と、ただ単にアライグマは人間に翻弄されているだけなんですな。
それらとは、また違った見方で、ただ単純に、アライグマという動物の魅力。とても興味深い動物です。愛らしさもあるけれど、その適応能力の高さ(おそらく食性の幅広さが物を言っていると思いますが)、動きが日本の動物とは違い、目を見張るものがあります。しかし、それを動物園ならまだしも日本の野外で見たいかというと、それも違う。

ハッキリ言えることは、というか、ハッキリ言うことしか、できないんですがね。
「アライグマは悪くない。
でも、絶対にアライグマは北海道では生きていてはマズイんだ」
ということです。
そんなことは誰しも分かっているんです。ハッキリと言うことは出来るんです。

アライグマの観光アライグマ化、それは、さすがにマズイだろうー。という今日のブログでした。

人なれしてしまったアライグマ↓

 
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